性格の不一致で離婚はできる?慰謝料もらって離婚する戦略!裁判でなければ可能性あり

また買ってきたの、そのガラクタ…もう買ってこないでってあれだけ言ったのに!

超レア物とかどうでもいいし、レアってことは、またすごい高いんでしょ…

そんなに高くない?たった3万??!バカじゃないの!?

私がどれだけ生活費きりつめて、貯金にまわしてると思ってるの!!

もう頭きた、そんなにガラクタが好きなら私と離婚してガラクタと結婚したら!!


多少の好き嫌いや、価値観の違いならスルーもできますが、それが自分や子供の生活にも影響が出るとなれば話はべつですよね。

・お金使いが荒い
・子育ての方針が合わない
・仕事最優先で家事をしない
・服は脱いだら脱ぎっぱなし
・トイレを立ってするから…

小さなことでも、こういう価値観の違いが重なると、ケンカが絶えない毎日。

それが進むと会話さえしなくなってしまいます。

これでは愛情がなくなってしまっても不思議ではありませんね。

現に、日本における夫婦の離婚原因の堂々たる1位は、『性格の不一致』という統計があるほどです。

離婚調停の申立て総数は、6万5,725件

「性格の不一致」を理由に離婚を申し出てきた夫婦、夫:1万1,030件、妻:1万8,846件です。


【2017年の司法統計】男性(青左)女性(ピンク右)

気の合わない人と添いとげるなんて、一度きりの人生なのにもったいないですよね。

では『性格の不一致』をかかげて、いざ離婚!といきたいところですが、実は『性格の不一致』は法的な離婚理由になりません。

離婚の理由が『性格の不一致』のみで、さらに相手が離婚にうなずいてくれなかった場合、こちらのほうが少々不利な立場になります。

「じゃあ離婚は無理なの?」いいえ、そんなことはありません。

このページではそんなお悩みをかかえた方に向けて、これからとるべき行動や、考えるべきことをお伝えしていこうと思います。

今すぐ専門家に相談したい!という方は「離婚相談サポート」をご覧になってください。

このページの目次

離婚理由の1位なのに離婚できない?みんなはどうやって離婚してる?

もともと、知らないものどうしがいっしょに暮らす結婚というしくみ。

世の中には、まったく同じ人間なんていないのだから、価値観が合わないのはあたりまえのことなんですよね。

例えば、お金への感覚なども、夫婦で合わないことが多くあるでしょう。

お金に関しては、育った環境などが大きく関わってきますから、いまさら直すことも難しいのです。

それから、子どもへの関わり方やしつけ、教育など子育てにかんすることも、お互い譲れないことが多いものです。

例をあげればキリがない、夫婦の間の価値観の違い。

でも、法律のうえでは離婚が認められないことが多いのです。

『婚姻を継続し難い重大な理由』の定義

法律のうえで離婚の理由として認められるのは、

  • 不貞(浮気など)
  • 悪意の遺棄
  • 生死不明(3年以上)
  • 回復しがたい精神病
  • 婚姻を継続し難い重大な理由

の5つです。

夫婦の間の性格の不一致については、5番の『婚姻を継続し難い重大な事由』が当てはまるかがポイントになってきます。

もっとも定義がむずかしく、ケースバイケースで判断がわかれる部分だといえます。

定義があるようでないようなものだからです。

他人も認めるくらいの夫婦生活に問題がおきているか

価値観というのは心の問題です。

目には見えない心の問題により、愛情がなくなったということを証明するのは、とても難しいことですよね。

それを形にして証明する場合は、性格の不一致が理由で婚姻関係を続けることが難しくなったということを他の人に認めてもらうことが必要になります。

「この夫婦は、今後の人生観がちがうからこれから先、いっしょにいてもうまくいかないな」と他人が認める材料はありますか?

また、いっしょに住んでいても話も食事もしない。

別居して交流がまったくない。

このような具体的な状況があり、それを他の人にわかってもらうことはできそうでしょうか。

性格の不一致の離婚はデメリットも多い?!?

性格の不一致はぼんやりした離婚理由であり、法律のうえでは認められにくいことはよくわかりました。

そうはいっても、合わない相手とは一緒に暮らせないし、このまま一緒にいても仮面夫婦になるだけ。

おたがいのために離婚は、いい選択だと思うんだけど。。。

離婚したい一心のあなたは、そう考えるかもしれません。

でも、ちょっと待ってください。

性格の不一致による離婚は、デメリットも多いかもしれません。

慰謝料がもらえない

慰謝料というのは、相手の一方的な行いやふるまいによって、精神的・肉体的なダメージを受けたときに請求できるものです。

浮気などの不貞やDVなどはそのわかりやすい例といえます。

では、性格の不一致はどうでしょうか?

誰が悪いのでしょう。

はっきりと誰が悪いとはいいきれない部分をもつのが、価値観の違いです。

誰も悪くないから、慰謝料を請求することはとても難しいのです。

わからないこと、不安な方は【あなたの味方】離婚相談サポートに相談してみてください

生活が苦しくなることも

家事や育児を中心の生活を送ってきた方が、離婚してすぐに新しい仕事をはじめるのは厳しいでしょう。

そのため、離婚後しばらくは、慰謝料を生活費にあてようと思っていませんでしたか?

慰謝料が発生しなかったら、そのプランはすべてパアです。

たちまち生活が、苦しくなってしまいます。

あなたは本当にそれでも離婚したい?

合わない相手と離婚して、新しい幸せをつかみたい、その思いはよく理解できます。

けれども、慰謝料ももらうことができず、生活するのにも困るようであれば、それは幸せといえるのでしょうか。

離婚がそんなに珍しいことではなくなったとはいっても、エネルギーがいることであり、精神的に疲れることでもあります。

そういった沢山のデメリットを知ってなお、離婚を進めたいという気持ちはかわりませんか?

それでも離婚してお金もほしい場合はどうしたらいい

デメリットと天秤にかけても、一秒たりとも相手とは一緒にいたくない、同じ空間にいるものつらいから離婚したい!

という思いが勝つときは、どうすればいいのでしょう。

性格は合わないけれど、生活費だけは助けてもらっていたわけですから、離婚後に経済面で困ることは間違いありません。

なんとか、お金を受けとる術を探してみましょう。

精神的苦痛を受けたとして賠償請求する

夫婦の性格が合わないことによって、精神的苦痛を受けたと証明することができれば、賠償請求することはできます。

日記や配偶者との日頃からのやりとりがわかるもの(メールや手紙、SNSなど)などが証拠となります。

しかし、これまでの例からみても、認められるのはなかなかむずかしいようです。

相手に不貞行為や悪意の遺棄がなかったか

本当に、性格の不一致だけが離婚の理由だったのでしょうか。

もう一度、夫婦の生活を思いかえしてみましょう。

結婚当時は思いやりを持っていたはずの相手が、冷たくなり、合わなくなったという場合は、私以外の誰かに気持ちが向いていたからでは?

ずばり、浮気をしていたからではないですか?

もしそうなら、下記のページを参考にして証拠を掴むことを考えてみてください。

【参考ページ】
【その離婚ちょっと待って!】問い詰めるのは浮気の証拠を掴んでから…その理由は?最強の証拠集めの方法も!

慰謝料がむずかしいなら『解決金』や『財産分与』を提案

慰謝料は、一方に責任がある場合、おわびの意味で支払われるものです。

そういったはっきりした意味がなく、離婚に進むために支払われるお金、和解のためのお金は『解決金』と呼ばれています。

解決金は、問題のあるほうが支払うイメージのある慰謝料とは異なり、支払う側の面目も保たれます。

財産分与もきちんともらいましょう。

財産分与とは,夫婦が婚姻中に協力して取得した財産を,離婚する際又は離婚後に分けることをいいます。

【引用元】最高裁判所「財産分与請求調停」ページ

夫婦の収入に格差がある場合、扶養的財産分与を請求することもできます。

扶養的財産分与は、主婦だった妻が離婚すくことにより働かなければならない場合などに、生活が落ちつくまでカバーする意味で支払われるものです。

慰謝料のかわりに、解決金や扶養的財産分与を提案してみるのもひとつの手だといえるでしょう。

離婚に同意してくれなかった場合の対処法

性格の不一致が理由で離婚する場合も、まずは話し合いをします。

次に協議離婚です。

お互いの合意さえあれば、協議離婚で離婚することはそうむずかしくありません。

お互い条件を話し合った結果は話し合いで決めた約束は、公正証書として残してきましょう。

口約束のままにしておくと、残念なことに守られなくなることが多くあります。

公証制度とは,国民の私的な法律紛争を未然に防ぎ,私的法律関係の明確化,安定化を図ることを目的として,証書の作成等の方法により一定の事項を公証人に証明させる制度です。

【引用元】法務省:公証制度について

公正証書は公正役場でしか作成できません。

離婚協議書を作って公正役場に持っていきましょう。

【参考サイト】日本公証人連合会:公正役場一覧

その次が、第三者を間に入れた調停離婚になります。

しかし一方が性格の不一致による離婚をうったえても、相手が応じてくれなければ裁判を起こすことになります。

そのときには法律でみとめられる離婚理由、「婚姻を継続し難い重大な理由」を証拠としてしめさなければなりません。

下記のページに詳しいことが書いてありますのでご覧ください。

【参考ページ】
調停離婚の流れを徹底解説!調停ではどんなことを聞かれる?離婚成立までに必要なものや費用と期間は?

別居しましょう!法的に認められる期間とは

性格の不一致による夫婦関係の悪化を、わかりやすく証明できる手段が別居です。

別居期間が長いほど、夫婦関係が破綻している、つまり壊れていることが認められる可能性が高まります。

だいたいの目安は5年以上とされています。

別居するために借りたアパートの賃貸借契約書や、別居したあとの住民票などがその証拠となります。

別居のときに子供を連れて行ったら罪になるの

お子さんがいる場合、別居をするときに一緒に連れていくことは、『連れ去り別居』といわれ、場合によっては違法なこともあります。

夫婦でしっかり話しあったうえで、お子さんを連れていくのなら問題ありません。

離婚が決まるまえに、次のようなシーンで子どもを連れていく場合、違法だとされることもあります。

  • 親権をめぐって争っている中、子どもを一方的に連れだす
  • 学校帰りなどにまちぶせして連れていく
  • 突然、家におしかけて連れていく、連れていったまま帰さない

別居を決めるときに、お子さんの居場所についても、よく話しあいましょう。

まとまらないばあいは、裁判所の手続きである監護者指定調停や監護者指定審判を利用することも可能です。

【監護者指定調停】とは

離婚した夫婦の間や別居中の夫婦の間で,どちらが子どもを監護するかを決めたい場合には,父と母の協議により子の監護者を定めることができます。

【参照元】最高裁判所「子の監護者の指定調停」ページ 

あとあとの親権問題にも影響しかねませんから、きちんと法の手続きをふんで、合法的にお子さんを連れていくようにしましょう。

家庭内別居は離婚理由として認められるか

別々のところに住む別居とはちがい、同じ屋根の下でくらす家庭内別居は、離婚理由として認められることはむずかしいでしょう。

DVや浮気などが直接的な原因となり、家庭内別居にいたった場合は、離婚が認められる可能性はあります。

性格の不一致という、あいまいな理由での『家庭内別居』はむりがあります。

ひとりで頑張るのも疲れた…そんな時は専門家を頼るのも手です

  • 離婚を認めてくれない
  • 別居するにもお金がない
  • 親権は絶対に渡さないと言われた
  • 1人で離婚まで行けると思えない

離婚は結婚以上に大変だといわれています。

自分ひとりで頑張りすぎると、冷静さを失うことにもつながります。

冷静さを失ったまま間違った判断をして、損をする可能性もありますね。

まずは一息ついて、離婚相談サポートに相談することをおすすめします

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この記事を書いた人

furuta

【30歳、女性、千葉在住】 イケメン好きがこうじて細身のイケメンと結婚するも、価値観の違いにより破局。 自分の趣味や好きな芸能人をことあるごとにけなし、「俺のがいいじゃんw」と口出ししてくるクソ夫から慰謝料をぶん取る気持ちで離婚にのぞむも撃沈。 自分があの時どうしていたら、慰謝料を勝ち取れていたのかが知りたくて本企画に参加。 結婚によるストレスのあまり、ワラ人形に釘を打とうか悩んでいる既婚者を救いたいです。

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