アルコール中毒の夫と離婚するには?アル中のタイプによっては認められない?!離婚への手順と気を付けること

いますぐに別れさせてください。

夫がアル中になって2年になります。

普段はとてもやさしい夫。でもお酒をのむと人がかわったかのように暴言を吐き、暴力を振るう夫。

あるときには、「変な人が大声をだして叫んでいる」と通報がはいり、家の近くに警察がきたこともありました。

原因は夫です。みじめすぎます。

まわりの人から笑いものにされて、生活していくこともつらい。

こんな夫がそばにいたら子どもにとって悪影響になる。

すぐにでも離婚したい。別れさせてください。

単刀直入にいいますが、あなたとお子さんのことをかんがえると、いますぐに離婚をするべきです。

それに暴力を振るってるという事実もあるので、離婚するための材料は十分にそろっています。

ここではアルコール依存症の夫との離婚の進め方と気をつけるべきことを記載していますので、最後まで読んでいただき参考にしてください。

一日でも早く今の生活から抜け出すための手助けになればうれしいです。

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このページの目次

アル中夫をタイプ別で離婚できるか徹底解説!

お酒がすき、たまに飲む、というのならいいのです。夫婦で晩酌をするなんて楽しい時間ですよね。

けれど、お酒のりょうがかなり多かったり、家にいると朝からビールをのんでいるなんてことになったら注意が必要です。

アルコール依存症は、りっぱな病気です。

ふだんはやさしいのに、お酒を飲むと人格が変わってしまったり、アルコール依存症のせいで働くことができなくなったり、夫婦や家族のせいかつに大きな影響がでてしまうかもしれません。

アルコール依存症といっても、ひとによってその症状や状況はさまざまです。

症状の程度やお酒をのんだあとの人格によって、離婚できるかどうかが変わってきます。アルコール依存症のタイプ別に、離婚できるのかを解説していきます。

一応参考までにアルコール依存症WHO(世界保健機関)チェックシートをがあります。
可能性を知るためお役立てください
参考:日本新薬

アルコール依存症と診断されただけの夫

アルコール依存症とは、お酒を飲むりょうや、タイミング、状況を自分ではコントロールできなくなった状態のことをいいます。

「飲むのはよくないことだ」とわかっていても、脳に異常がおきているので飲むことをやめられません。

しかしアルコール依存症は病気なので「夫がアルコール依存症だから」というりゆうで離婚することはできません。

むしろ病気に苦しむあいてを見すてるような離婚は認めてもらえないでしょう。

一方で、飲むりょうや頻度、飲んだときの態度や行動に問題があれば、それは離婚のりゆうとなります。

では、どんな行動が問題となるのでしょうか?

アル中でお酒を飲むと暴力を振るう夫

もしあなたの夫が、お酒を飲むと人格が変わるような人であれば、離婚の原因になる可能性があります。

たとえば、お酒をのんで暴れたり、あなたや子どもに暴力をふるったりしたら、完全にDVですよね。

家族や周囲に危害を与えた、いつも夫婦ゲンカになって険悪なムードがつづいているなどということであれば、アルコール依存症のせいで夫婦の不和が起こっていると証明できます。

そうなれば、アルコール依存症の夫と離婚することができます。

もし、すでに暴力をふるわれているなら、いますぐ専門家に相談してください。

専門家に相談してと言われても、弁護士にいきなり相談するのはちょっと・・・。と思う気持ちはよくわかります。

そんな時は、解決できる人、解決できる方法を知っているサポーター的な役割の相談サポートに相談してみることおすすめします。

24時間受付、メールで相談できるので、人の目を気にせず、わからないこと、心配なことを質問してみてください。

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酒を飲むだけで仕事にも全くいかない夫

アルコール依存の程度がひどくて、仕事に行くこともできなくなったばあいも、離婚が成立する可能性が高いです。

働かず、いえにお金をいれることもなく毎日お酒ばかりを飲んでいるような場合は、「悪意の遺棄」がせいりつします。

「悪意の遺棄」とは、結婚している夫婦の義務である「同居の義務」「協力義務」「扶助の義務」にたいして違反したばあいに離婚原因となるものです(民法第752条)。

たとえば、下記のような場合です。

理由もないのに別居している

●生活費をわたさない

●健康な夫がはたらこうとしない

 

アルコール依存症で働けず、生活費をわたせない夫には「悪意の遺棄」がせいりつする可能性が高いです。

働かない夫との暮らしに耐えられないと感じてる人にオススメの記事【働かない夫と離婚するための手順!】

アル中で離婚するためにすべきこととは?

アルコール依存症をりゆうに離婚するためには、飲酒と夫婦かんけいの破たんにかんけいがあることを証明しなければいけません。

たとえばお酒をのむと暴力を振るうような夫のばあい、DVを証明する証拠をあつめましょう。「暴力をふるわれてケガをしたときに病院でもらった診断書」や「DVによってついたあざや傷の写真」が証拠になります。

さらに仕事にもいかず酒ばかり飲んでいる夫にたいしては、生活費を支払っていない通帳などを証拠としておさえましょう。

調停離婚、裁判離婚のさいの証拠となります。

アル中診断!精神科・神経科で受診

夫がアルコール依存症かも…と思ったら、まずは病院で診察をしてもらいましょう。

精神科や神経科、心療内科などでアルコール依存症の検査ができます。

かずは少ないですが、一般の総合病院や内科にも、アルコールの専門外来があります。

専門の医師が診断をするだけでなく、こんごの生活についてもアドバイスをしてくれます。

精神科や心療内科は敷居がたかいと感じるひとも多いとおもいますが、しっかりと専門家にみてもらうことも必要です。

参考 :全国精神保健福祉センター一覧

離婚後に後悔しないよう夫と話し合い

夫がアルコール依存症と診断されたからといって、すぐに離婚届けを出してはいけません!

勢いで離婚してしまうと、後悔することになるかもしれません。

なぜなら、離婚が成立するまえに決めておかなければならないことがたくさんあるからです。

慰謝料や財産分与、養育費などこれからの生活であなたが困らないようにまずはしっかりと取りきめをすることがたいせつです。

離婚が成立してからではもらえないお金もあるので、冷静に夫と話し合い、離婚をすすめるようにしましょう。

アル中だけでは離婚は難しい!じゃあどうすれば?

アルコール依存症という“病気”をりゆうに離婚するのが難しいことがわかりました。それでは、どうすれば離婚をすることができるのでしょうか?

夫のタイプ別に、離婚にむけてやるべきことを紹介していきます。

暴力を振るわれているのならその証拠を残そう!

アルコール依存症の夫が暴力を振るうばあいは、その証拠をしっかりと残しておきましょう。

DVの証拠となるものとしては、下記になります。

ケガやあざの写真

●DVを受けはじめてからの内容を具体てきに記録している日記やメモ

●DVの被害について親や知人にたすけをもとめたという証言

さらに「警察や公的なきかんへのDV相談」もしておきましょう。

後述する子供と一緒にDVシェルターを利用しよう!にもつながりますが、警察などに相談しておくことで、命の危険をかんじる暴力があったときにすぐに駆けつけてもらえるなどのメリットがあります。

また、こういった証拠があると、DVをうけていたと認定されやすくなり、慰謝料の増額が見こめるのでしっかりと記録しておくようにしましょう。

アル中のせいで家計が苦しくなったと証明しよう!

夫がアルコール依存症になったせいで生活費を家にいれなくなったばあいは、その証拠として通帳などをとっておくのがいいでしょう。

家計がくるしくなったことを証明するために、保険を解約したばあいはその証明、家計ぜんたいがわかる家計簿ものこしておきましょう。

また、夫がアルコール依存であることの証拠をあつめておくこともたいせつです。

下記のようなものは証拠となるので、しっかりと押さえておきましょう。

●夫がお酒をかったレシート

●夫が玄関でたおれている写真

●夫が酔っぱらってわめいているときの録音や録画

やっぱりプロに相談すべし

離婚のためのはなしあいをふたりですることも可能ですが、あいてがアルコール依存症のばあい、冷静な話しあいをするのが難しいかもしれません。

アルコールによって暴力てきな人格になってしまうあいてのばあいはなおさらでしょう。

スムーズに離婚をするためにも、相談サポートなどの専門家にそうだんしてみることをおすすめします。

アルコール依存症という病気だけでなく、夫婦かんけいの問題をみつけだし、離婚までのみちすじを描いてくれるはずです。

有利に離婚をすすめるためにも、頼ってみましょう。

酒を飲むと手を出す夫から自分を守るためには?

いますぐ離婚がしたい!とおもっても、なかなかすぐに結論をだせるわけではありませんよね。

アルコールを飲むと暴力てきになりDVをするような夫と、同居をせざるを得ない状況のひともなかにはいるでしょう。

DVはぜったいにゆるせることではありません。まずはあなたとお子さんの安全をだいいちにかんがえてください。

離婚のまえに別居をしたり、公的なサポートきかんにたすけをもとめることもできます。

がまんせずに、DV夫からにげるという選択肢もわすれずにもっていてください。

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子供と一緒にDVシェルターを利用しよう!

DV夫から避難するために、DVシェルターを利用するというてがあります。

DVシェルターとは、DVの被害者をそのあいてから隔離して、保護するためのしせつです。

身をまもる場所を提供してもらえるだけではなく、弁護士や福祉事務所などを紹介してもらい、あたらしい住まいや生活保護の手つづき、就職しえんなどもしてもらえます。

DVシェルターを利用したいばあいは各都道府県の

配偶者暴力相談支援センター

女性センター

福祉事務所

婦人相談所

最寄りの警察署

に連絡をします。

保護が必要だと判断されれば、DVシェルターを紹介してもらうことができます。

【参考】:男女共同参画局 民間シェルター

子どもといっしょに、DV夫から逃れることができます。

一刻も早く避難するために、一時保護施設の利用ができます。

参考:法テラス 

夫に郵送で離婚届を送ろう

DV夫の暴力がひどく、顔をあわせるのもきけんというばあいには、離婚届をゆうそうすることもできます。

参考:戸籍法14条

しかし、注意したいのは離婚を急ぐあまりしっかりと確認をせずに提出してしまうことです。

離婚をするまえとあとで、養育費や慰謝料・財産分与などをきめるじょうけんが変わってきてしまいます。

離婚届をだすのを急いだばかりに金銭てきに損をするのはもったいないですよね。

後悔しないためにもしっかりと確認してから離婚届をだすようにしましょう。

実は、アル中と診断される前に離婚することが大事!

ここまでみてきましたが、いちばん大事なことは、夫がアルコール依存症と診断されるまえにきっぱりと離婚をすることです!!

アルコール依存症と診断されたあとでは、夫の病気の完治のために妻として協力しなければならない立場になってしまいます。

そうなってしまうと、離婚を切り出したときに「病気の夫を見捨てようとするひと」として不利になってしまう可能性がたかいのです。

夫がアルコール依存症かもとおもったら、病気と診断されるまえに離婚を勝ちとってしまいましょう!

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この記事を書いた人

furuta

【30歳、女性、千葉在住】 イケメン好きがこうじて細身のイケメンと結婚するも、価値観の違いにより破局。 自分の趣味や好きな芸能人をことあるごとにけなし、「俺のがいいじゃんw」と口出ししてくるクソ夫から慰謝料をぶん取る気持ちで離婚にのぞむも撃沈。 自分があの時どうしていたら、慰謝料を勝ち取れていたのかが知りたくて本企画に参加。 結婚によるストレスのあまり、ワラ人形に釘を打とうか悩んでいる既婚者を救いたいです。

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