【弁護士が答える】浮気の理由は妻にもある!それでも慰謝料は払わなきゃダメ?神奈川県在住で会社員34歳男性の場合
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体験者プロフィール
性別 | 男性 |
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地域 | 神奈川 |
年齢 | 34歳 |
職業 | 会社員 |
年収 | 600~699万円 |
家族構成 | 妻、子(1人) |
配偶者年齢 | 28歳 |
配偶者職業 | 専業主婦 |
世帯年収 | 600~699万円 |
婚姻期間 | 26歳~の7年間 |
子供 | 1人(5歳) |
監護実績 | 母:父=10:0 |
離婚することになった理由・原因
わたしが悪いんです。
わたしが若い女性と浮気をしていたばかりに、妻から離婚を切りだされました。
だけど、わたしが家に帰りづらくなった原因は、妻にもあるんです。
妻は子どもが生まれてからかわってしまいました。
子どもがちゅうしんの生活になり、わたしのことは何でも二の次。
会話もどんどん減って、あきらかに態度が冷たくなっていました。
そんな家に帰るくらいなら、同僚とのみにいったほうがまし。
そうして夜な夜な遊びまわるようになってしまったんです。
そのうち若い女性のいるお店にもいくようになりました。
そこで出会ったのが浮気あいての女の子です。
彼女とであってから、ますます家に帰るのがいやになり、ついには妻に浮気がばれてしまいました。
わたしの浮気に気づいた妻は、子を連れて実家へ帰ってしまいました。
そして届いたのが一通のメール・・・。
そこには思いもよらない請求金額がかいてありました…!!
生活費や、慰謝料を払わなければいけないことはわかっています。
だけど、あまりにも高すぎる!!
どうにかして、妻へ支払う金額を減らしたいと思っています。
わたしはどうすればよいのでしょうか。
離婚に関して不安に感じていること
妻からの請求をそのまま受けいれなければいけないのでしょうか?
断ることでわたしや浮気あいての女性が責められたり不利な状況にはなりませんか?
またどうすれば妻へ支払う生活費・慰謝料の金額をへらすことができるのでしょうか?
離婚のいちばんの原因はわたしの浮気ですが、妻がわたしにたいして冷たい態度をとっていたことがそもそものはじまりです。
離婚理由として、妻に原因があったとはいえないのでしょうか?
もし妻もわるいということになれば、わたしが支払う慰謝料の金額はへるのでしょうか?
そして、子どもの親権はどうなるのでしょうか?
やはり、妻側が有利なのでしょうか?
親権を妻がもつことになったとして、わたしはどのくらい子どもとあうことができますか?
最強の弁護士軍団の見解は・・・!!
樋口 智紀 弁護士
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離婚できる可能性
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離婚するための条件 | 不貞の事実がどの程度立証できるかによる。 |
慰謝料 | 100万円。 不貞の回数、交際期間・頻度が考慮される。 |
養育費 | なし |
親権の獲得 | なし |
財産分与 | 現在把握している財産を折半。 |
その他 | なし |
面会交流について | 面会交流は妻と詳細な条件を決めることが必要。 |
全体的なコメント | 既に婚姻関係が破たんしていたので、『不貞行為により精神的な損がを与えていない』と主張することが可能であるが、主張が通る可能性は低い。 親権は浮気とは別問題であるので、親権者は当方にするという主張は出来るが、この点も難しいと考える。 |
西中 詩帆 弁護士
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離婚できる可能性
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離婚するための条件 | 浮気の証拠があるのであれば、こちらが拒否しても離婚が認められる可能性は高い。 |
慰謝料 | 離婚にあたって相手側にも落ち度があれば、慰謝料の額は減額される。 |
養育費 | 算定表どおりだと6~8万円。 (なお、婚姻費用は12~14万円) |
親権の獲得 | 養育実績がないため、難しい。 |
財産分与 | 婚姻後に増えた財産については分与の対象。 原則として、2分の1を分与しなければならない。 年金についても、年金分割をすれば、原則として0.5を分与する。 |
その他 | 妻からの請求を受け入れない場合、浮気による慰謝料は全額相談者に請求される可能性が高い。 浮気(不貞)は共同して行った不法行為と扱われるので、相談者が全額負担すれば、浮気相手は支払いをしないで済むこともある。 |
面会交流について | 夫婦間で協議して決めることになるので、どれくらい会えるかどうかは一概に言えない。 面会交流は究極的には子供のための制度なので、子どもが会いたくないといえば、会うことは難しい。 |
全体的なコメント | 相場より高い金額については、相場の金額(例えば、算定表の金額)を提示することで、その範囲までは減額してもらえる可能性があります。 また、結局金額がいくらになるのかは、協議により決めることが出来るので、相手方に対し誠実な対応をすることで減額に応じてもらえるかもしれません。 |
市川 知明 弁護士
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離婚できる可能性
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離婚するための条件 | 不貞の証拠があれば、離婚が認められる可能性が高まる。 |
慰謝料 | 夫、浮気相手は合計80~150万円(浮気年数や頻度、態様などによって変わり得る)程度の支払いになるか。 |
養育費 | 月7万円程度を支払う。 |
親権の獲得 | 親権取得は難しい。 |
財産分与 | 財産があれば分与の対象となる。 |
その他 | 不貞の理由として、妻が冷たくなったというのは、考慮のひとつの事情とはなり得ますが、子供中心の生活というのはある意味仕方のないところですので、それで不貞が正当化されることにはなりにくいでしょう。 ただ、相手の請求金額が過大であれば、十分に争う余地はあります。 |
面会交流について | 面会交流は、1~2か月に1回程度となるか。 |
全体的なコメント | 不貞の慰謝料請求は、様々な事情によって変動してくる上、最終的には裁判官の判断となってくるため、確定的な予想がしづらいところです。 なお、浮気相手が責められることを回避するためには、妻との話し合いの中で、しっかりと取り決めをしておく必要があるでしょう。 |
早川 裕美 弁護士
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離婚できる可能性
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離婚するための条件 | 双方が離婚を希望しているのであれば離婚自体は成立すると考えられる。 不貞の証拠が揃っていれば、相手方からの請求で離婚が成立する可能性は高い。 |
慰謝料 | 100~200万円。不貞の期間や態様による。 |
養育費 | 双方の収入(現在相手方は就業していないが、潜在的稼働能力があるということであれば賃金センサス等を参考にする)を考慮して定める。 |
親権の獲得 | 現在の主な監護者が相手方と考えられ難しい。 |
財産分与 | 共有財産の1/2を分与する。 |
その他 | 実家の所有者は相談者の両親だと思われるので、両親が自己の所有権に基づいて、相手方に明け渡しを求めることで、相手方を追い出すことは可能となる。 |
面会交流について | 面会交流は子の福祉を考慮して定める。 裁判所で定める場合には月1回程度となることが多い。 子との関係性に問題がないことを示す証拠があれば残しておく。 |
全体的なコメント | 既に婚姻関係が破綻しており、その後に女性と関係をもったという主張は考えられるが、婚姻関係にあった以上は認められる可能性は高くない。 |
この記事を書いた人
furuta
【30歳、女性、千葉在住】 イケメン好きがこうじて細身のイケメンと結婚するも、価値観の違いにより破局。 自分の趣味や好きな芸能人をことあるごとにけなし、「俺のがいいじゃんw」と口出ししてくるクソ夫から慰謝料をぶん取る気持ちで離婚にのぞむも撃沈。 自分があの時どうしていたら、慰謝料を勝ち取れていたのかが知りたくて本企画に参加。 結婚によるストレスのあまり、ワラ人形に釘を打とうか悩んでいる既婚者を救いたいです。
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