夫からの不妊治療の強要が嫌で離婚したい!確実に離婚が認められるケースとは?不妊で慰謝料請求はできるの?
5年間の交際を経て結婚。
子供は2人くらいできて幸せな家庭を築けたらいいなと夢を描いていた。
結婚してから2年が経っても子供ができない現実に焦り始める夫と私。
愛のあった夜の営みもいつしか子供をつくらないといけないという義務的な行為へと変わってしまった。
何か体に異常があるのかと思い病院に。
医者からは不妊治療をするしかないと告げられた。描いていた夢とあまりにも現実が違い、頭の中は真っ白になった。
それから夫は変わってしまった。
「子供ができないのなら結婚した意味がない」「今すぐに不妊治療をしろ」と言われる毎日にもう疲れた。
こんな苦しい毎日が続くなら離婚したい。
子供がなかなかできず、夫婦関係が悪くなってしまった家庭は以外と多いのではないでしょうか?
まずはじめに言っておきたいのですが、不妊治療は体に大きな負担を与えます。
ですから、あなたが不妊治療を望んでいないのであれば断ることはすごく大切なことです。
あなたの行為は間違っていません。
そんなあなたの気持ちを考えずにしつこく求めてくる夫は最低ですね。
離婚を考えてしまうのも仕方のないことだと思います。
ここでは不妊治療を求めてくる夫の対処法と離婚に向けての進め方を解説していますので、実践してみましょう。
このページの目次
そもそも不妊治療するのがイヤで離婚できるの?離婚が認められる場合とは?
治療をくりかえすうちに、子どもがほしいということにたいする夫婦の温度差があきらかになってしまいます。
そのうち夫婦はどんどんすれ違い、きづいたらその溝はうめられなくなります。
不妊治療はもう限界。
ついに『離婚』の文字が頭をよぎったとき、それは離婚理由として認められるのでしょうか。
夫婦がおたがいに話しあい、合意のうえで協議離婚が成立するのなら、「認められる」といえるでしょう。
しかし、それがむずかしい場合、調停離婚、離婚裁判にすすむこととなります。
裁判で離婚が認められるには、法で定められた以下の5つの離婚事由が必要です。
- ●不貞行為
- ●悪意の遺棄
- ●3年間の生死不明
- ●強度の精神病にかかり回復の見込みがないこと
- ●その他婚姻を継続しがたい事由があるとき
不妊が原因で喧嘩が絶えず夫婦仲が悪くなった場合
愛しあって結婚したら、夫婦の愛の証である子どもがほしくなるのは当然ですね。
しかし、子どもは授かりもの。
あくまでコウノトリにまかせてのんびりかまえるのか、科学の力を借りて徹底的に不妊治療するのか。
不妊の期間が長くなり、なかなか子宝に恵まれない場合、夫婦の思いの差が顕著になり、ぶつかることもふえるでしょう。
夫婦喧嘩が増え、
「お前と結婚しなければよかった」「パートナーが違えば、子どもがいて幸せだったはずだ!」
など、あなたを傷つける暴言や暴力もでてくるかもしれません。
その場合は、法的な離婚事由が『5.その他婚姻を継続しがたい事由があるとき』が認められる可能性がでてきます。
夫からの不妊治療の要求にうつになった場合
不妊治療のために病院へいくことを、毎日毎日強要してくるしつこい夫。。。
そんな状況が続き、うつ状態になってしまった場合は、どうでしょうか。
子どもがほしいことが優先し、妻への思いやりやきづかいがうすれ、言葉の暴力がある場合。
もしくはすれちがいの結果、別居することになったとします。
そのままの状態がつづいているときは『5.その他婚姻を継続しがたい事由があるとき』が認められることになります。
一見、法的な離婚事由である『4.強度の精神病にかかり回復の見込みがないこと』があてはまるように思えます。
しかし、これは将来にわたって回復のみこみのない深刻な状態がつづいた場合に認められるもの。
長いあいだ治療をくりかえしても回復がみこめない、自殺未遂をくりかえす…といったしんこくなうつ状態でない限り、離婚事由とすることは困難です。
不妊が原因でセックスレスとなった場合
「夫婦の愛のかたちであるセックスは、いやじゃない。でも、あからさまな『子づくり』のセックス、義務のようなセックスにはうんざり、、、」
このように不妊がきっかけでセックレスになった場合は離婚できるのでしょうか。
夫婦の合意のもとで成立する協議離婚では、離婚理由は必要ありません。
またその延長上にある調停離婚でも、申し立てるのに離婚理由はいりません。
しかし調停もうまくいかず、離婚裁判になったばあいは問題です。
そもそも不妊治療するのがイヤで離婚できるの?離婚が認められる場合とは?
でもお話したように、5つの離婚事由が必要となってきます。
セックスレスの場合、『5.その他婚姻を継続しがたい事由があるとき』があてはまるのですが、この証明はとてもハードルが高いのです。
セックスレス以外の理由もふくめ、夫婦関係が破綻していることをあきらかにしなくてはなりません。
例えばセックスレスによって別居期間があるていど続いていれば、夫婦がうまくいっていない証といえるでしょう。
参考ページ【弁護士が答える】不妊治療の強要は離婚理由になる?!慰謝料請求は可能か?埼玉県在住で専業主婦38歳女性の場合
不妊治療をしつこく求めてきた夫に慰謝料をとることはできるの?
子どもがほしいあまり、治療に気が向かないあなたに暴言をあびせるようになった夫。
一方的に責められ、精神的なDVやモラハラを受けるようになったばあい、その苦痛が夫の行為によるものだという証拠を集めることがポイントです。
次のようなものが具体的な証拠となります。
- 暴言を録音したデータ
- 精神的に責めるような言葉や暴言などが書かれたメールなど
- 周囲の証言
- 心療内科などの通院記録
- 被害の時系列がわかる日記などのメモ
1つだけでは証拠として弱いものもあるので、複数の証拠があるとなおいいでしょう。
慰謝料の請求方法は多種多様
不妊にまつわることが原因となり、夫婦生活はうまくいかなくなりました。
夫は不妊治療を求めて、あなたに精神的に苦痛を与えています。
そこで、精神的に損害を受けただいしょう、おわびのかたちが慰謝料です。
慰謝料を請求するさいに、特に決まりがあるわけではありません。
請求する方法は、以下のような方法から自由に選ぶことができます。
口頭で請求
慰謝料を請求する相手と直接会う、もしくは電話で請求する方法です。
その場で意見をいいあうシンプルな方法だけに、スピーディーに話がすすむメリットがあります。
相手に考えさせる時間をあたえないので、責任逃れも少なく、離婚戦略について知恵をつけることも少なくできるでしょう。
一方、交渉ののち、「いった、いわない」「聞いた、聞いていない」といったたぐいのむだな争いが再燃することも考えられます。
こういったことを防ぐには、スマートフォンなどで会話を録音をしておくことも有効です。
内容証明で請求
手紙の一種である、内容証明での請求も可能です。
内容証明とは、『誰が』『誰に』『いつ』『どんな内容のもの』を送ったのか、郵便局が証明してくれるサービスです。
法的な効力こそありませんが、自分の主張内容をあとで証明することができます。
同時に配達証明をつけておけば、受けとった側が「受けとっていない」といういいのがれもできません。
送った側の、本気度もつたわり、プレッシャーをあたえる効果もあります。
書面での請求は主張がめいかくになり、裁判になったときの証拠にもなります。
裁判手続きで請求
口頭や内容証明による書面での請求がむずかしいばあいは、家庭裁判所に調停を申したてます。
離婚前は夫婦の離婚について話しあう調停離婚のなかで慰謝料についても話しあうことができます。
離婚後の場合は慰謝料請求調停を申したてることになります。
それでもまとまらないばあいは、裁判の手続きをとることになります。
裁判所に訴状を書いて提出し、裁判に出廷することになります。
最終的には裁判官が判決をくだします。
参考ページ【弁護士が答える】不妊治療の強要は離婚理由になる?!慰謝料請求は可能か?埼玉県在住で専業主婦38歳女性の場合
冷静に確実に!不妊治療がイヤで離婚するための手順
離婚は夫婦の合意でなりたつもの。
ですから、きょくたんにいえば相手を説得できればせいりつするということになりますね。
これまで、不妊にかかわることでいやな思いをさせられ、怒りがおさまらない、とても傷ついているという方も少なくないでしょう。
デリケートな問題でもありますから、当然のことです。
しかし、いまいちど冷静になりましょう。
相手を説得する材料をそろえることを優先するのです。
もし相手を説得できなかった場合は、第三者にあなたの状況をわかってもらわなければなりません。
熱くなり、感情的になっていては損をしてしまいます。
協議離婚│まずは冷静に話し合い
冷静に話しあうためには、準備も必要です。
財産分与、慰謝料など離婚条件として主張するべき点をきめておきましょう。
とはいえ、自分のことばかり主張してはまとまらなくなることも多いので、「これだけは譲れない」ポイントを決め、それ以外では折りあえる部分を決めておくのがベターです。
話しあいの内容を離婚協議書にまとめます。
離婚協議書とは、離婚のときのじょうけん、例えば慰謝料や財産分与、子供の親権・養育費などについてを書面にしたものです。
離婚後に約束を守ってもらうための大事な書面ですから、公正証書にしておくことをおすすめします。
国が認めた公文書である公正証書は、とりきめをおこなった証拠にもなりますし、裁判のときの証拠になる力があります。
ぜひ作成しておきましょう。
調停離婚│第三者を交えて話を進めよう
話しあいがまとまらない場合は、裁判官や調停委員という第三者が間に入る調停離婚を検討することになります。
まずは離婚調停申立書を相手の住所地の家庭裁判所へ提出します。
その後日程調整を行い、夫婦それぞれに調停期日の呼出状が届くことになります。
調停では、夫婦それぞれの言い分を聞きながら、2人の意見を調整していきます。
きちんと自分の主張を伝えられるように整理しておくことが大切です。
離婚裁判│裁判所での判決を!
何度か調停を行っても、話しあいがつかない場合は裁判を起こすことになります。
訴えを起こした方が『原告』、訴えられた方は『被告』となり、裁判も公開されます。
この場合、離婚が認められるためには、さきほどから何度もでてきている法的に離婚が認められる5つの事由を証明しなくてはなりません。
不妊治療がこじれて……という理由ではなく、それにより夫婦がうまくいかなくなったこと、精神的に苦痛をこうむったことを理解してもらうのです。
『5.その他婚姻を継続しがたい事由があるとき』がある状態を証明するということです。
別居をすることが確実に離婚するために最も有効?
不妊は『どちらかが悪い』と白黒がつけづらい問題です。
関連するセックスの問題も、非常にデリケートで個人差があるため、判断がむずかしくなります。
法的には夫婦は一緒に住み、協力して暮らしてなりたつ関係だとされています。
ある程度の期間別居がづづいている夫婦は、夫婦の関係がなりたっていない、こわれているという証明になるのです。
そのため、離婚が認められる可能性も高くなります。
まずは、別居について考えてみることが離婚へのステップとなるでしょう。
そのためにはまず、経験ほうふな専門家の意見を聞くことが大事です。
離婚相談になると弁護士?「気が重い・・・。」
そのように思う方が多いとおもます。
離婚相談サポートは、はじめ相談に乗ってくれる相手は弁護士ではありません。
どうしたいいのか、解決方法を考えてくれ、ナビゲーションしてくれるところです。
無料なので気軽に相談してみてはいかがでしょうか?
この記事を書いた人
furuta
【30歳、女性、千葉在住】 イケメン好きがこうじて細身のイケメンと結婚するも、価値観の違いにより破局。 自分の趣味や好きな芸能人をことあるごとにけなし、「俺のがいいじゃんw」と口出ししてくるクソ夫から慰謝料をぶん取る気持ちで離婚にのぞむも撃沈。 自分があの時どうしていたら、慰謝料を勝ち取れていたのかが知りたくて本企画に参加。 結婚によるストレスのあまり、ワラ人形に釘を打とうか悩んでいる既婚者を救いたいです。
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