子供の教育方針のちがいを理由に離婚はできる?親権を取るためにあなたがやるべき事と夫に請求できる費用とは
是が非でも私立名門校に入学させる!
そんな夫の言葉を聞くたびに私はシラケてしまう。
なぜそこまで学歴にこだわるの?公立校ではなにがいけないの?
けっきょく夫は自分自身が学歴コンプレックスをかかえていて、それを子どもに押しつけているだけ…
それって子どもが望んでいること?
私にはまったく理解ができないし、夫の教育方針には付きあいきれない…
ご存知でしたか?
子どもの教育方針のちがいで、離婚にいたる家庭は意外におおいのです。
ただ、いざ離婚となっても、教育方針のちがいを理由に、どのように離婚をすすめるのがベストか分からない方もおおいのです。
ここでは、教育方針のちがいを理由にどのように離婚をすすめるのかを詳しく解説していきます。
まさか自分の夫とここまで教育方針がちがうだなんて、結婚前には想像できなかったはずです。
どれだけ話しあっても、お互い教育方針を変えられない、ゆずれない以上は、もう離婚で解決するしかないでしょう。
そうとなれば、すぐにでも離婚にかんする知識を身につけ、少しでも有利に離婚を成立させるための準備をすすめてみてはいかがでしょうか?
このページの目次
教育方針の違いという理由で別れられるの?
夫婦だけのときなら、それほど問題にならなかった価値観の違い。
子どもというフィルターを通すと、教育方針のちがいはもはや夫婦の価値観、生き方の違いといっていいほどの大きなみぞになってしまっていたようです。
やっぱりこのままやっていけない、離婚したいと考えたとき、「価値観がちがうから離婚しよう」とお互いに離婚に納得、同意がえられれば、協議離婚はあっさり成立します。
話しあっても、夫婦だけでけつろんをだすのがむずかしいようであれば、調停離婚を申し立てることもできます。
裁判官や調停委員という第三者が間にはいるとはいえ、話しあいが基本ですから、離婚の理由はふようです。
ところが、相手が離婚をこばんだり、話しあいがこじれると最終的には裁判まで進むこともありえます。
この場合には、離婚をするために法的な理由が必要となってきます。
婚姻を継続しがたい重大な理由にあたる場合
法的に離婚が認められるのは、次の5つの理由のどれかがあてはまったときです。
1,不貞行為
2,悪意の遺棄
3,3年以上の生死不明
4,回復の見込みのない精神病
5,婚姻を継続しがたい重大な事由
教育方針があわないことからぶつかるようになったあなたたち夫婦は、けんかがたえなくなりました。
夫婦げんかはエスカレートし、夫から暴力をふるわれたり、暴言、モラハラまでに発展してしまうことも!
このように夫からのDV行為があきらかならば、
5.婚姻を継続しがたい重大な事由がみとめられる可能性が高くなります。
夫婦生活を継続しがたい困難な問題となる場合
教育方針のちがいが決定的なものとなり、夫婦で生活をともにすることが困難となりました。
同じ屋根の下で暮らさず、数年間の別居が続いているというようなケースでは、夫婦生活が継続していないと主張することもかのうです。
別居期間の長さなどケースバイケースでもありますが、法的な離婚理由があるとされる確率はあがるでしょう。
しっかり勝ちとる!子供の親権の判断基準とは
自分の学歴コンプレックスを、子どもで解消させようとする父親。
こんな父親と子どもを一緒に過ごさせたくありませんよね。
子どもの思うように、自由に進ませてあげたいと願うのなら、母親であるあなたが親権をかくとくすべきです。
安心してください。
親権は子どもがいちばん幸せになれる道、子どもの福祉が優先され、判断されることになります。
あなたといると、子どもが幸せになれる…ということを、めいかくにすることができれば、それでいいんです。
まずは子どもへの愛情を、目にみえるかたちで証明していきましょう。
子どもへの愛情は評価の対象
夫婦のどちらが、より愛情を持って子どもに接しているかどうかは、評価の重要なポイントとなります。
とはいえ、愛情とはかたちにしにくいものですよね。
どのように子どもとかかわってきたかということが問われます。
栄養バランスの取れたおいしいご飯をつくり、清潔感に気をつけた服装をさせていた…
そういった毎日をわかりやすくアピールすればいいのです。
一緒に過ごした時間が長いことも、愛情がふかいあかしです。
子どもが元気に毎日を過ごすお手伝いをしてきたあなたなら、きっと愛情をかたちとして証明できるはずです。
また子どもと今後どうかかわり、どのような監護方針なのか、子どもの未来をどのように考え、世話をしていくかなどをトータルに判断されることになるでしょう。
離婚後の生活環境をととのえる
当事者である大人たちは、離婚で心身ともにすりへってしまいます。
大人でもダメージを受けるのだから、子どもに与える影響はそうとう大きなものだといえるでしょう。
たとえば離婚のけっか、子どもと転居しなければならないこともありえます。
けれども、できるだけ離婚前と同じ生活環境で過ごせるようにしましょう。
離婚による子どもへの影響をさいていげんにすべく、生活環境づくりに努める姿勢をみせなければなりません。
近くに住む実両親(子どもの祖父、祖母)に預けて働くなど、経済的基盤を含め、離婚後の生活を整えていくために、できることはどういうことなのか。
さまざまな角度からけんとうし、子どもが安心して暮らせる環境づくりを考えていきましょう。
親権を絶対に相手に渡したくない方にオススメの記事です!【親権取得を確実にするには】
やっぱりお金は大事!相手に請求できる費用とは
離婚する気持ちはかたまっても、心配なのは経済面です。
子どもと幸せにくらしていくためには、ある程度のお金が必要なのはまちがいないからです。
専業主婦歴が長いわたしが、あらためて仕事をさがせるのかしら?
パートの収入だけでやっていける?
共働きだけれど、やっぱり一馬力ではこころもとない。。。
そんな不安にかられるかたも多いと思います。
だからこそ、請求できる費用を確認していきましょう。
精神的な苦痛で慰謝料請求はあり?
子育てにおける価値観のちがいを、言葉で説明するのはたいへんなことです。
つまるところ、『性格があわない』ということになります。
夫婦のどちらかが悪いんだ!と決めるのが難しい離婚理由でもあります。
離婚原因をつくり、精神的に損害を与えた「悪いほう」があいてに支払うのが慰謝料です。
「悪いほう」を決めるのが難しいのだから、慰謝料の請求もハードルが高いのがげんじょうです。
夫婦の性格があわないことをきっかけに、夫婦のどちらかが不貞行為をしてしまった、
もしくは、DVやモラハラなどの婚姻を継続しがたい重大な事由がはっきりしている…
このようなケースであれば、慰謝料請求はできます。
財産分与や養育費はしっかりとりきめる
これからは、あなた1人で子どもとの生活を支えていかなければなりません。
だからこそ、財産分与や養育費については、きっちりときめておくことが大切です。
結婚生活は夫婦の協力のもとで成立するもの。
はたらいていてもいなくても、築いた財産は夫婦の共有財産だとみなされます。
現金・預金はもちろんのこと、不動産や自動車、株式などを総合し、夫婦で半分にします。
夫が会社員と公務員の場合は、老後にもらう年金についても、年金分割というかたちでわけることができます。
離婚を考えたそのときから、共有財産になるものをしっかりと把握することをはじめていきましょう。
子どもが成人するまでは、親が養育費を負担していく義務があります。
母親が子どもをひきとった場合、父親に請求することができます。
夫婦のはなしあいのほか、
裁判所が公表する養育費算定表(http://www.courts.go.jp/tokyo-f/vcms_lf/santeihyo.pdf)
を参考に金額を決めることもできます。
(例)夫・サラリーマン 年収600万円
妻・専業主婦
子ども(0-14歳)1人
支払い目安 6~8万円
夫・サラリーマン 年収600万円
妻・年収100万円
子ども(0-14歳)1人
支払い目安 4~6万円
養育費にはついては、離婚して連絡がとだえたあとも支払いが続きます。
口約束では、離婚後に支払われなくなるリスクも考えられます。
養育費の金額など、とりきめた内容は公正証書として残しておきましょう。
「養育費の不払いがあったときには、給料などをさしおさえますよ」という言葉、強制執行認諾文言をくわえておけば、さらに安心です。
いざ離婚!協議か調停離婚で終わらせる
夫婦で考え方や価値観がちがっても、法のうえではそう簡単には離婚はみとめられないことがわかりました。
だからこそ、夫婦の話しあいで離婚をきめてしまえばいいのです。
いままで得た知識をいかして、あなたに有利になるよう協議離婚、離婚調停ををすすめていきましょう。
まずは冷静に!協議離婚で話しをすすめる
離婚のさいしょのステップが、話しあいである協議離婚です。
もちろん、離婚の理由なども必要ありません。
離婚したいとはいえ、一度こころが離れた相手と話しあうのはおっくうなものですね。
けれども、上手に話をすすめることが、あなたや子どものこれからの幸せにつながります。
たとえば今後生活していくうえで、これだけお金が必要です、お願いしますというように、相手をたてる姿勢もみせましょう。
主張ばかりでなく、ゆずることも大切です。
一方、親権などどうしても譲れないポイントは、あらかじめ整理しておく必要がありますね。
内容は離婚協議書として、公正証書にしておきましょう。
話しがまとまらないなら調停離婚で結論をだす
綿密な計画をたてて、誠意をもって話してもうまくいかないことはあります。
かつて愛しあった相手だからこそ、冷静さをたもてないのかもしれません。
そこで、次のステップである調停離婚にすすみます。
第三者である裁判所の裁判官や調停委員が間に入って話をすすめる調停離婚も、基本は夫婦の主張を聞くだけです。
しかし中立な第三者が間にはいるだけで、お互いに頭を冷やして話をすすめることができます。
基本的には別室で夫婦それぞれの主張を聞くので、相手と顔をつきあわせることもなくなります。
より冷静に判断をすることができるでしょう。
協議離婚ではみえなかった結論をみちびきだせる可能性もたかくなります。
協議離婚では、みずから離婚協議書をつくる必要がありました。
調停離婚の場合、裁判所が調停調書をさくせいします。この調書は今後も大きな効力をもちます。
たとえば、養育費はとどこおったばあいなどに、強制執行をかけることができるのです。
養育費を払ってもらえるか心配な方はこちらをごらんください。
もう後がない?最終手段は裁判離婚!
協議離婚、調停離婚というステップを経ても、話がまとまらないさいには、裁判をおこすことになります。
離婚の最終ステップです。
裁判で離婚をみとめてもらうためには、法律のルールにのっとった離婚理由が必要となってきます。
その離婚理由を第三者にもわかるようなかたちであきらかにしなければなりません。
相手の弱みとなる証拠をあつめる
子どもの教育方針のちがいはたんなるきっかけ。
そういえば、ずっと帰りが遅かったし、出張も続いていた。。。
いまから考えてみると、夫のあやしい部分はありませんか?
じつは、他のじょせいと火遊びして、家庭でのストレスを解消していたなんてこともあるかもしれません。
これは法的な離婚理由である、不貞行為にあてはまるかもしれません。ただ、不貞行為はあきらかに肉体関係があったときにだけ、みとめられます。
夫と女性がベッドの上でラブラブな写真、メールの履歴など集められる証拠をあつめてみましょう。
もし確証がもてるならば、探偵社や調査会社に頼んで決定的な証拠を手に入れるのも一つの方法です。
有利な条件で離婚するなら相談サポートを上手に使う
学歴にこだわり、そもそもがプライドの塊の夫。
子どもの進学先についてけんかになったときに、彼のプライドを刺激したようで、
「お前も低学歴の能なしだろ!」とひどい言葉をなげつけてはきませんでしたか?
これは精神的なDV、いわゆるモラハラです。
こういった暴言をICレコーダーやスマホなどで録音し、音源として残しておきましょう。
法的に認められた離婚理由である、婚姻を継続し難い重大な事由となりえます。
けんかがたえず、別居にいたった場合もおなじです。
ある程度の期間別居がつづき、もう夫婦関係はもとにもどらないということをはっきりさせるのです。
どういったことが離婚事由にあたり、それを皆にわかるかたちであきらかにすることがより有利に裁判離婚を成立させるちかみちとなるでしょう。
夫婦の間において、何が裁判でみとめられる離婚理由となるのか、そしてそれを証明するにはどのような証拠が必要となるのかを見極めるのはそう簡単なことではありません。
離婚を有利にすすめるポイントについて、弁護士からアドバイスをあおぐのもいいでしょう。
もし、弁護士に相談するのが気が重い方は、無料の離婚相談サポートに相談することをオススメします。
最初に相談に乗る相手は弁護士ではありません。あなたの悩みの解決方法をアドバイスしてくれるナビゲーターです。
24時間365日メール問い合わせを受け付けているので、人目を気にせず相談してみてください。
この記事を書いた人
furuta
【30歳、女性、千葉在住】 イケメン好きがこうじて細身のイケメンと結婚するも、価値観の違いにより破局。 自分の趣味や好きな芸能人をことあるごとにけなし、「俺のがいいじゃんw」と口出ししてくるクソ夫から慰謝料をぶん取る気持ちで離婚にのぞむも撃沈。 自分があの時どうしていたら、慰謝料を勝ち取れていたのかが知りたくて本企画に参加。 結婚によるストレスのあまり、ワラ人形に釘を打とうか悩んでいる既婚者を救いたいです。
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