離婚を考え始めたときに最初に知っておきたいこと

公開日: 2026年8月25日

安全を最初に確認

相手と二人だけで話す前に、安全を優先してください

暴力、脅し、監視、強い恐怖があるときは、相手への連絡や話し合いを急がないでください。危険が迫っている場合は、このページを読み進めるより、警察・救急や公的な相談先を優先します。

今まさに危険やけががある

警察官にすぐ来てほしいときは110、救急車や消防車が必要なときは119です。

今すぐの危険はなく、法的な入口を知りたい

法テラスでは、法的トラブルの案内と、条件を満たす場合の民事法律扶助を確認できます。緊急通報の代わりではありません。

離婚を考え始めた方へ

離婚しようと思っても、何から手をつけて良いかわからないですよね。

子ども、暮らし、お金、手続き。この先に考えることが多く、どこから手をつければよいのか迷うのは自然なことです。

気になることを一つずつ検索する前に、まず全体の流れを知っておくと、今の自分に必要な情報を選びやすくなります。

このページでは、離婚を考え始めてから、その後の暮らしを立て直すまでの全体像を案内します。今すぐ答えを出すためではありません。今のあなたがどこにいて、次に何を確かめればよいのかを見つけるために、まず全体を見てみましょう。

最初に全体の流れを見てみましょう

これから先の道のりは、大きく五つの時期に分けて見ると、少し気持ちが落ち着きます。

  1. 窓辺で一人の女性が住まいや子ども、仕事など、まだ形の決まっていない将来について静かに考えているイラスト

    考え始めるとき

    まだ答えを出さず、まず今の気持ちと、この先の全体像を知る段階です。

    調べることと、離婚を決めることは別のもの。迷っている自分を責めず、必要な材料を少しずつ集めます。

  2. 住まい、子どもの毎日、お金、気持ちを表す物を四つのトレーに分けながら、絡まった問題を整理しているイラスト

    整理するとき

    子ども、暮らし、お金、夫婦関係など、今困っていることを分けて見渡す段階です。

    どれか一つに絞る必要はありません。いちばん重く感じるものから言葉にすると、次に確かめたいことが見えてきます。

  3. 一人の女性が今の住まい、別の暮らし、相談する場、新しい日常を表す四つの情景を比べているイラスト

    選ぶとき

    今のまま様子を見る、距離を置く、誰かに相談する、離婚へ進む。いくつかの選択肢を比べる段階です。

    道は一つではありません。ご自身と子どもの安全、暮らし、気持ちに合うものを選ぶために、それぞれの良い点と気になる点を整理します。

  4. 一人の女性が相談、支援、手続きを表す三つの開かれた場所を、一つずつ落ち着いて進んでいるイラスト

    進めるとき

    安全を確かめながら、必要な相談、支援、話し合い、手続きを一つずつ進める段階です。

    全部を一度に進めなくて大丈夫です。目的に合う窓口を選び、期限や必要な書類を公式情報で確かめながら進みます。

  5. 親子が新しい住まいで若い木の鉢を一緒に動かしながら、これからの日常を少しずつ整えているイラスト

    立て直すとき

    住まい、家計、仕事、子どもの生活を整え、新しい毎日の土台を少しずつ作る段階です。

    一度にすべてを整える必要はありません。眠ること、食べること、穏やかに過ごすことから始め、頼れる先を少しずつ増やしていきます。

「考え始める」から「立て直す」まで、あなたのペースで進んでかまいません。途中で立ち止まってもいい。前の段階に戻ってもいい。

ここから先は、この五つをもう少し細かく分けて、七つの時期として順に見ていきます。それぞれの時期で「何が起こりやすいか」「何を考えたいか」「次に何ができるか」の三つに絞ってお話しします。

離婚を考え始めたとき

何が起こるか

心の中で「このままでいいのかな」という声が、少しずつ大きくなってくる時期です。相手の言動、家計のこと、子どものこと、ご自身の体調。いろいろな不安が重なって、頭の中がうまく整理できないこともあります。

何を考えるか

大切なのは、迷っている自分を責めないことです。

調べることと、離婚を決めることは別のもの。今のあなたに必要なのは、答えを出すことではなく、材料を集めることです。

「離婚したい気持ち」と「今の暮らしで困っていること」を、心の中で少しだけ分けてみましょう。両方が混ざったままだと、どこから手をつければいいか分からなくなります。

次に何をするか

まずは、この先のページを最後まで一度読んでみてください。全部を今日決めなくて大丈夫です。気になったところに印をつけながら、ご自身のペースで戻ってこられるようにしておきましょう。

今の状況を整理するとき

何が起こるか

少し落ち着いてくると、「何に困っているのか」を言葉にできるようになってきます。ただ、家庭の問題はひとつだけとは限りません。関係のこと、お金のこと、生活習慣のこと、子どものこと。いくつかが同時に絡まっていることが多いものです。

何を考えるか

大まかに、次のような分け方で見てみると、ご自身の状況が見えやすくなります。

  • 関係や気持ちのこと(会話がない、信頼できない、離婚を切り出された など)
  • 仕事や生活費のこと(収入が少ない、家計が続かない、借金がある など)
  • 依存や行動のこと(ギャンブル、お酒、嘘、繰り返しの問題 など)
  • 子どもや家族のこと(育児、教育方針、介護、親族との関係 など)

どれかひとつに絞る必要はありません。「今いちばん重いのはどれだろう」と眺めてみることが、次への手がかりになります。

次に何をするか

紙でもスマホのメモでもかまいません。今困っていることを、思いつくままに書き出してみてください。順番も、正しい言葉も気にしなくていい。書き出すだけで、頭の中がずいぶん軽くなります。

子どもの生活とこれからを整理する

必要な情報を集めるとき

何が起こるか

困りごとが見えてくると、「これって実際どうなるんだろう」という疑問が浮かんできます。子どものこと、住まいのこと、お金のこと、手続きのこと。知りたいことが一気に増えて、逆に手が止まりやすい時期でもあります。

何を考えるか

情報にはいろいろな出どころがあります。国や自治体が出している公式のもの、専門家の解説、個人の体験談。まずは公的な情報を先に見ておくと、後の判断がぶれにくくなります。

次に何をするか

「今、何を知りたいのか」を一つか二つに絞って、そこから調べてみてください。全部を一度に知ろうとしなくて大丈夫です。分からないことは、後で公的な窓口に聞くこともできます。

選択肢を比べるとき

何が起こるか

情報が少しずつたまってくると、「これからどうするか」の道が、いくつか見えてきます。

すぐ答えを出さなくてもよい時期です。それでも選択肢が見えてくると、それだけで少し呼吸が楽になることがあります。

何を考えるか

道は一本ではありません。たとえば、次のような選択肢を並べて眺めてみましょう。

  • しばらく今のまま様子を見る
  • 少し距離を置く、別居してみる
  • 第三者に相談しながら関係を考え直す
  • 離婚に向けて動き始める

どれが正しい、というものではありません。ご自身と子どもの安全、暮らし、気持ちに合うものを選ぶための比較です。

次に何をするか

それぞれの選択肢について、「良さそうなところ」と「気になるところ」を、短くでいいので書き出してみてください。比べる作業そのものが、ご自身の本当の気持ちを教えてくれます。

夫婦関係の選択肢を安全に比べる

暮らしの準備を始めるとき

何が起こるか

方向が少し見えてくると、現実の暮らしのことが気になり始めます。住むところはどうしよう。当面のお金はどうしよう。仕事はどうしよう。子どもの学校や保育はどうなるだろう。

何を考えるか

「離婚できるだけのお金があるかどうか」だけで判断しない。これがひとつの大切な視点です。

住まい、生活費、仕事、保育、健康、頼れる人。ひとつずつ分けて考えていくと、意外と使える制度や支えが見えてくることがあります。給付金や貸付、相談だけでできること、申請が必要なこと。それぞれ性質が違うので、少しずつ確かめていきましょう。

次に何をするか

暮らしに関わることを、項目ごとにメモしていきましょう。分からない項目は空欄のままでかまいません。その空欄そのものが、「次に確かめたいこと」のリストになります。

住まい・仕事・家計の立て直しを考える

お金と財産の全体を整理する

話し合い・支援・手続きを進めるとき

何が起こるか

準備が整ってくると、相手との話し合いや、公的な支援の利用、必要な手続きへと進んでいく時期になります。ここで初めて、「協議」「調停」「裁判」といった言葉が、身近に感じられるようになるかもしれません。

何を考えるか

手続きは一本道ではありません。話し合いでまとまる場合もあれば、第三者を挟む場合もあります。子どものこと、お金のこと、住まいのこと、届出のこと。全部をいっぺんに混ぜず、ひとつずつ順番に整理していきましょう。

期限や必要な書類は、状況によって違います。最新の公式情報を確かめる、専門家に確認する。そのひと手間が、後の安心につながります。

次に何をするか

進める内容ごとに、相談できる先を分けて考えます。安全のこと、生活のこと、子どものこと、法律のこと、お金のこと、心と体のこと。目的に合った窓口を選ぶと、遠回りが減ります。

目的に合う公的支援を探す

協議・調停など離婚手続きの全体像を確認する

離婚後の生活を立て直すとき

何が起こるか

手続きが終わっても、暮らしはその翌日から続きます。住まいの引っ越し、家計の見直し、仕事、子どもの新しいリズム、氏名や住所などの変更、心と体の回復。ここからが本当の「立て直し」の時期です。

何を考えるか

一度にすべてを整えようとしなくて大丈夫です。まずは眠ること、食べること、子どもと穏やかに過ごすこと。生活の土台が戻ってくると、次に手をつけたいことが自然と見えてきます。

そして、頼れる先を一つでも増やしておくこと。公的な支援、地域のつながり、信頼できる人。一人で抱え込まない仕組みを、少しずつ作っていきましょう。

次に何をするか

「今週できること」を一つだけ決めてみてください。大きな計画より、小さな一歩の積み重ねが、暮らしを取り戻していきます。

分野別に確認したいこと

ここまでは時期の流れで見てきました。もう少し詳しく知りたいときのために、分野ごとの入口も用意しています。ご自身の状況に近いところから読んでみてください。

  • 子どものこと — 住まい、学校や保育、健康、生活のリズム、安全。親の勝ち負けや交渉の材料にせず、子どもの毎日を主語に考えたい分野です。
  • これからの暮らしのこと — 住まい、当面の生活費、仕事、保育、健康、支えてくれる人。給付や貸付、相談と申請の違いを整理していきます。
  • お金と財産のこと — 収入、支出、預貯金、住宅、ローン、保険、年金、借入れ。全体を一覧でつかむことから始めます。受け取れる額を保証するものではないので、目安として見てください。
  • 夫婦関係と選択肢のこと — 続ける、距離を置く、別居、第三者に相談する、離婚する。中立に並べて比べます。話し合いは安全が確認できる場合にかぎります。
  • 手続きのこと — 協議、調停、裁判、届出。子ども、お金、住まいの整理と混ぜず、順番に見ていきます。期限や必要書類は、公式情報でその都度確かめてください。
  • 相談先の選び方 — 安全、生活、子ども、法律、お金、心と体。目的ごとに窓口が違います。まずは公的な支援を先に見て、必要に応じて専門家を選んでいきます。

これらの詳しいページは、順に整えているところです。準備が整い次第、こちらからご案内していきます。

今のあなたが次にできること

最後に、今日この後にできそうな小さな一歩を、いくつか置いておきます。全部でなくて大丈夫。ご自身の気持ちに近いものを、一つだけ選んでみてください。

  • 今、困っていることを紙に書き出してみる
  • 安全について、公的な窓口の情報を調べておく
  • 子どものこと、暮らしのこと、お金のことを、それぞれ分けてメモを作る
  • 公的な相談先を、目的別にひとつずつ確かめておく
  • 手続きの全体像だけ、ざっと眺めておく

今日決められなくて大丈夫です。ここに書いたことは、あなたが答えを出すためのものではなく、あなたが自分で選ぶための材料です。

急がなくていい。戻ってきていい。少しずつ、あなたのペースで進めていきましょう。

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本記事は、離婚に関する一般的な情報の提供を目的としており、 個別の法律相談・法的アドバイスを行うものではありません。

記事の内容は、執筆時点の法律・判例・実務に基づいており、 法改正・判例変更等によって内容が変わる場合があります。 最新の情報については、必ず弁護士等の専門家にご確認ください。

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【法改正対応について】
本記事は2026年5月現在の法律に基づいています。 共同親権制度(2026年4月施行)等の重要改正については、 最新の法律情報をご確認ください。

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